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第4回:メカニカルシールの密封原理 – なぜ漏れない?
メカニカルシールの密封原理を支える3つの要素
メカニカルシールは、単に「強く押し付けているから漏れない」という単純な仕組みではありません。
メカニカルシールは、単に「強く押し付けているから漏れない」という単純な仕組みではありません。
実際には、力・摩擦・熱・流体が複雑に関係しながら、ちょうどよい状態が保たれています。
ここでは、シール原理を理解するうえで重要な3つの視点から整理してみます。

1.押し付ける力と開かせる力のバランス
メカニカルシールの摺動面には、押し付ける力と開かせる力が同時に働いています。
押し付ける力
・スプリング荷重
→ 組み込まれたスプリングが常時作用し、機器停止時や低圧時でも密封を確保する
・流体圧力
→ 内部流体の圧力が摺動面を押し付ける方向に作用する
開かせる力
メカニカルシールの摺動面には、押し付ける力と開かせる力が同時に働いています。
押し付ける力
・スプリング荷重
→ 組み込まれたスプリングが常時作用し、機器停止時や低圧時でも密封を確保する
・流体圧力
→ 内部流体の圧力が摺動面を押し付ける方向に作用する
開かせる力
・流体圧力
→ 内部流体の圧力が摺動面を開かせる方向にも作用する
→ 内部流体の圧力が摺動面を開かせる方向にも作用する
摺動面圧力はこれらの力のバランスで決まる
メカニカルシールの面圧は、押し付ける力 − 開かせる力のバランスによって決まります。
メカニカルシールの面圧は、押し付ける力 − 開かせる力のバランスによって決まります。
押し付ける力が強すぎても、開かせる力が強すぎてもシールは安定しません。
メカニカルシールの設計ではこのバランスが非常に重要となります。
2. 摩擦・熱・液膜の関係
液膜の状態は摩擦と発熱に直接影響します。
・液膜が薄すぎる場合
摺動面が直接接触しやすくなる→摩擦が増大する→摩擦熱が急激に上昇する
液膜の状態は摩擦と発熱に直接影響します。
・液膜が薄すぎる場合
摺動面が直接接触しやすくなる→摩擦が増大する→摩擦熱が急激に上昇する
→焼付きやクラックなどの損傷につながる
これはいわゆる ドライ運転に近い状態です。
・液膜が厚すぎる場合
摩擦は小さくなる→流体が通過しやすくなる→漏れ量が増加する
つまり、摩擦・発熱・漏れ量はトレードオフの関係にあります。
メカニカルシールは、「摩擦が小さく、かつ漏れも許容範囲に収まる」
非常に狭い条件領域で運転されています。
3.密封のメカニズム ―「漏れない」のではなく「制御している」
ここまでを整理すると、メカニカルシールの密封は、
摺動面にかかる圧力のバランスによってごく薄い液膜を意図的に形成し、漏れと摩擦を同時に制御するという仕組みで成り立っていることがわかります。
重要なのは、メカニカルシールは流体を完全に遮断しているわけではないという点です。
実際には、液膜を維持するために極めて微量の流体が摺動面を通過しています。
この「漏れを制御する」ことが、メカニカルシールの最大の特徴であり、ガスケットとの決定的な違いです。
まとめ
・摺動面の圧力は「押し付ける力」と「開かせる力」のバランスで決まる
・液膜は摩擦・発熱・漏れ量を左右する重要な存在
・「漏れない」のではなく、「漏れを制御する」のがメカニカルシール
次回は、
「メカニカルシールの選定フロー」について解説していきます。
これはいわゆる ドライ運転に近い状態です。
・液膜が厚すぎる場合
摩擦は小さくなる→流体が通過しやすくなる→漏れ量が増加する
つまり、摩擦・発熱・漏れ量はトレードオフの関係にあります。
メカニカルシールは、「摩擦が小さく、かつ漏れも許容範囲に収まる」
非常に狭い条件領域で運転されています。
3.密封のメカニズム ―「漏れない」のではなく「制御している」
ここまでを整理すると、メカニカルシールの密封は、
摺動面にかかる圧力のバランスによってごく薄い液膜を意図的に形成し、漏れと摩擦を同時に制御するという仕組みで成り立っていることがわかります。
重要なのは、メカニカルシールは流体を完全に遮断しているわけではないという点です。
実際には、液膜を維持するために極めて微量の流体が摺動面を通過しています。
この「漏れを制御する」ことが、メカニカルシールの最大の特徴であり、ガスケットとの決定的な違いです。
まとめ
・摺動面の圧力は「押し付ける力」と「開かせる力」のバランスで決まる
・液膜は摩擦・発熱・漏れ量を左右する重要な存在
・「漏れない」のではなく、「漏れを制御する」のがメカニカルシール
次回は、
「メカニカルシールの選定フロー」について解説していきます。

