本文へ移動
PROJECT STORY
プロジェクトストーリー
Episode 01
「Cartridge Master」
Cartridgeで取り扱いが容易!
Master[名匠]のような手際良さで、高性能を提供!
「お客様のニーズをくみ取り、技術の深化と進化」により
オリジナリティ製品を開発
カートリッジ式メカニカルシール
近年、簡単に組付けが可能なカートリッジ式メカニカルシール(以下、”カートリッジシール”とする)の採用が増えています。カートリッジシールとは、メカニカルシールの全部品(カバー、スリーブ、摺動材等)を一体化した構造であり、熟練度不要で誰でも簡単に組立てが行える製品です。当社のカートリッジシールで特長的なのは、基本構造は変えずに小部品のみ変更することでお客様のあらゆる仕様に合わせ構造が選択できる点となります。これは他社にないタンケン独自の設計となります。
度重なる検討や試験を行いCartridgeの構造や取扱いを極め、完全にMasterしたことで「Cartridge Master」と称しました。その開発秘話に迫ります。

PROJECT MEMBER

技術本部M.Kさん(新卒入社)
設計の初代レジェンド 大学卒業後、タンケン入社し、技術部に配属。本プロジェクトの発足メンバーであり、現在まで引き継がれるカートリッジシールの設計を検討した第一人者。本プロジェクトでは、設計改良、新機能の検討やお客様のサポートなどを行い、設計リーダーとして役割を果たす。 
ユーザーサービス部H.Oさん(新卒入社)
開発の初代レジェンド タンケン入社後、製品開発課に配属。本プロジェクトの発足メンバーであり、カートリッジシールの開発計画の作成や改良検討、評価試験などを行い、開発リーダー的な役割を果たす。
ユーザーサービス部K.Oさん(新卒入社)
設計のレジェンド継承 タンケン入社から現在までメカニカルシールの設計に携わる。本プロジェクトでは2004年から既存製品の改良や新モデル開発に参画。2014年にはCM3シリーズの開発リーダーを担当。2023年、CM1からCM3シリーズへの完全モデルチェンジを行った。
タンケンすればセーコウする
一丸となって、心をひとつにして問題を解決
Q1
開発で、一番ポイントとなった部分、
技術を教えてください。
シーズとニーズ、性能とコストを追究し、ライバル製品との徹底比較を行いながらも、どこまでの汎用性を持たせるか、妥協点を探る開発でした。
顧客要求に合わせた段階的なオプション・バリエーションの追加開発も採用数を伸ばした要因だと捉えています。
コンパクトな設計のため、各部品が肉薄です。メカニカルシールとしては、強度不足とも否めない状況の中「歪との闘い」を逃げず諦めなかったことがポイントでした。
CM1シリーズからの改良型として開発したCM3では、自動車業界等で多く採用されているモジュラー設計を採用し、各製品間で部品の共通化を図り、設計費、加工費の低減を図りました。
Q2
開発中、特に大変だったことあれば
教えてください。
リリース初期のトラブルを如何に回避するか、開発試験中の漏洩量をゼロに近付ける改良の連続、時間との勝負にもなりました。開発から満を持してリリースするまで、足掛け2年となりました。
クエンチシールの開発です。クレームが発端で開発に着手しました。スペースとコストが課題でした。いろいろと試しましたがことごとく失敗しました。よく狭いスペースに性能を発揮できるシールを開発したと思っています。
CM1シリーズを販売してから長い年月が経過しCM3シリーズを開発しました。既にCM1をご使用されているお客様がご負担なくCM3へ置替えできるよう取合寸法を最小限に設計を行いました。
Q3
タンケンは部署をまたいでの開発が特徴とのことですが、
どんな良さがありますか?
タンケンの強みの一つにスピード対応があります。ステップを踏むのではなく、各部署が同時並行で役割を果たし、最短で目的を達成する。そういった対応が可能となることに繋がっていくと思います。
タンケンは家族的な良い会社だと言われます。これは私たちの宝です。プロジェクトの立上段階よりあらゆる部署から選出されたメンバーが集まりチームが発足されます。迷ったときは拠り所が必要ですが、みんな親身になって話を聞いてくれます。何事にも心をひとつにし問題解決に取り組もうとする社風が根付いております。
Q4
次々に挑戦していく姿勢はどのようなところから
生まれていると思いますか?
やはり、お客様の困りごとに真摯に対応する、営業・技術・生産と全社で耳を傾ける、そういった姿勢があるからだと思います。実績がないから出来ない、失敗したから諦めるではなく、挑戦し続けることが大事で「探険(タンケン)すれば成功(セーコウ)する」の精神が引き継がれていると思います。
若い頃には、この挑戦は採算合うのかな(笑)と思うこともありましたが、最終的にはお客様の信用・信頼につながり受注増加に貢献していたと信じております。
社是である「安全連続運転のサポートサービス」をお客様のニーズに合わせた形にして、提供することだと思っています。お客様に満足していただける製品を提供し続けるには、挑戦しかありません。
「失敗は成功のもと」という言葉もあるように、失敗を恐れずまずは思いきってやってみようという社風があるからだと思います。
Q5
お客様からの反応は販売初期と比較して
いまはどうでしょうか。
販売開始から26年、特にお客様からの反応が変わったと思う点はないのですが、様々な仕様、機器に採用され、これまでに数多くの納入実績を積み上げてきました。お客様の条件、状況に合わせ細かく対応するために改良、ラインアップを増やした点も信用・信頼といった評価に繋がっていると思います。
販売初期と比べお客様のニーズに合わせて様々なラインアップを取り揃えたことで、販売初期に比べて大幅に販売台数が伸ばすことができております。自分が設計を手掛けたものが、実際にカタチとなって出来上がり、世の中に多数納入し貢献できることはとても嬉しく、やりがいを感じます。
開発年表
Timeline

株式会社タンケンシールセーコウ

〒146-0093 東京都大田区矢口3-14-15 TEL:03-3750-2151 FAX:03-3750-5171

Copyright©株式会社タンケンシールセーコウ All Rights Reserved.